2018年11月香川旅② 初日は結局いつもどおりな、神社地味旅
裏テーマの「目指せ女子旅」的なものは、いったん忘れることに決めました。
こんぴらさんを満喫いたしましょう。
金刀比羅宮、奥社参り
本宮の横を抜けて、奥社へと向かいます。
雨で足元は滑るし、カメラ濡れるし、疲れて単純に忘れてるしで、写真がほとんどありません…いつものことです。
本宮から奥社までは更に、583段の石段を登ります。
下から数えると、1368段!
しかも本宮から奥社の方が、傾斜がきつい。
参道には複数お社が鎮座していましたが、それらの写真を1枚も撮っていないことに帰宅してから気が付きました。
伊勢の時もそうだけど、ホント、カメラを首からかけている意味。
文字のみですが、お社のご紹介を〜
常磐神社
御祭神は武雷尊(タケイカヅチノミコト)誉田和氣尊(ホンダワケノミコト)
武雷尊はタケミカヅチノミコトと呼ぶことが多いように思いますが。茨城県鹿島神宮の御祭神です。
誉田和氣尊とは、応神天皇のお名前。宇佐神宮を総本社とする八幡神社の神様。関東の方は鶴岡八幡宮がおなじみかと。
どちらも武神として知られる神様です。
白峰神社(シラミネジンジャ)
朱塗りの美しい本殿。崇徳天皇、相殿には天皇の御母である待賢門院、山の神である大山祇神が祀られています。
このあたり紅葉谷とも呼ばれ、11月末頃には見事な紅葉が見られるそうですよ〜
天神社
天神様といえば、言わずと知れた菅原道真尊。
道真公は讃岐守を務めたご縁があり、ここに鎮座されているそうです。
どんな理由で摂社が祀られているのか?土地や、本宮の御祭神との関わりなんかも知れると奥深く、参拝がよりおもしろいものになりますね。
それぞれにお参りさせていただき、時々すべりながらもたもたと階段をのぼってゆきます。
紅葉を愛でつつ、ようやく到着〜!
奥社、正式には「厳魂神社(イヅタマジンジャ)」というお社です。
ご祭神は厳魂彦命(イヅタマヒコノミコト)
初耳の神様ですが。それもそのはず。
神仏習合の時代、こんぴらさんが金毘羅大権現というお名前だったときの別当金王院(現在の松尾寺)にいらした「金剛坊宥盛」という僧侶を神格化して祀っているそうな。
当時は神社で読経したり、神前で仏式の祭祀が執り行われていましたので。そういったものを仕切っていた方のようですね。
この厳魂彦命は「金刀比羅本教」の教祖でもあるそう。
ネットで軽く調べてみるも、よくわからず。修験道のようだけど…?ハテ。
「奥社はパワースポット」なんて看板が出ていましたが。わたしの先入観なのか、あまりしっくりこないというか…
だって、お坊さんが神様として祀られている神社って…どういうこっちゃい。
こうして綯交ぜになったままのところを見ると、神仏分離って本当に必要だったのかなぁ?と疑問に思ったりもします。
それも含めて文化と言ってしまえばそれまでですが。
なんとなくだけど、厳魂神社は万人に開かれたところでは無い様な気がするな。なんて感想を抱きつつ、ご本宮へと引き返したのでした。
雲は厚いけれど、景色はすごくきれい。
途中で、台湾から来たという女の子達が、日本人の年配男性と世間話をしながら
「ガンバッテ〜!」と声援を送っているところに出くわしました。
こんぴらさんは、そういうほのぼのした情景が似合います。
再びのご本宮前
三穂津姫宮。御本宮の御祭神、大物主神の后、三穂津姫のお宮です。
大国主大神にはたくさんの后がいらっしゃいますが、その中のおひとり。
島根の美保神社などにも祀られています。
絵馬殿。
たくさんの絵馬が掲げられています。時代も様々。
人々の厚い崇敬を感じます。
自論だけど神社仏閣は人が信仰していくことで、守られ機能していくと思うのです。観光とか、ご利益いただきたいだけの人がたくさんくるのでは、だめなんだなぁ。
帰りは下向道よりくだっていきます。
途中の大山祇神社にお参りしつつ、登りの時に通り過ぎた旭社へ。
なぜ帰りにお参りするのか?理由が分からないのですが…
旭社の御祭神は、
天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)高皇産霊神(タカミムスビノカミ)神皇産霊神(カミムスビノカミ)伊邪那岐神(イザナギノカミ)伊邪那美神(イザナミノカミ)天津神(アマツカミ)国津神(クニツカミ)八百万神(ヤオヨロズノカミ)
って、えーと。
つまり日本のすべての神様ってことですね!?
こんな、オールスター祀るなんてありなのね〜
金刀比羅宮に来られたお礼を申し上げて、お参りしてきました。
さらに下ること500段目。
神椿という、資生堂パーラーが手掛けるカフェレストランがあります。
来る前は気になっていたのですが、甘味の気分ではなく…今回は見送ることに。
立ち寄るべき!表書院の素晴らしき襖絵
看板に惹かれてフラフラ〜と
表書院とは…
金刀比羅宮ホームページによると、元は「金毘羅大権現に奉仕した別当金王院が、諸儀式や参拝に訪れた人々との応接の場として用いた客殿」だそう。
こちらには、素晴らしい障壁画の数々が残されており、一般客に公開されているのです。
どれも見応え十分ですが、なんと言っても
円山応挙「虎之間」!
や~もう、すばらしかった!
看板にもなっていますね。リアリティもあって眼光するどいんだけど、絶妙にデフォルメされて愛らしい感じ。そして触れられたら絶対モフっとしている毛の質感。
円山応挙の動物画は本当にかわいい。
拝観料は大人800円。
お庭も素敵ですし、一見の価値あり!
下のリンクから、障壁画の一部ご覧いただけますよ。
http://www.konpira.or.jp/museum/shoin/drawing-room_2015.html
大満足して表書院を出たところで、貸出の杖をゴルフクラブにみたてて振り回す、四十がらみの男性グループとすれ違いまして。
この人たちと一緒のタイミングじゃなくてよかったわ~などと 腹の内で毒づいて下山したのでした。
参道まで戻り、小腹がすいたのでおやつにすることに。
「中村うどん」さんで、かけ小。
おやつと呼んでいいのか不明ですが、おしゃれなカフェよりうどんの気分だったので。
可愛らしいことでんで、琴電琴平駅から高松築港へと向かいます。
所要時間1時間。船を漕ぎつつ…
高松に着いた頃にはすっかり暗くなっており、日の短さを感じます。
この日お世話になる、高松東急REIホテルにチェックイン。
なんと!部屋にマッサージチェアがある!
HISのパックプランなのに、スーペリアルームだったみたいで。
クタクタだったので、たくさん使わせていただきました。ありがたかった~
駅からは少し歩きますが、新しく清潔ですごしやすいホテルでした。
コンビニも隣で便利。
ちなみに、夕飯もうどん。
五右衛門さんで、和風カレーうどん。店内は一人でも入りやすいですが、周りが歓楽街なので、ちと道程が居心地悪いです。
口唇炎真っ最中のくちびるにビリビリしみて痛かったし、なんなら翌日めっちゃ悪化したけど、おいしかったから大満足です。
https://s.tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37000131/
テキパキしている美人なお姉さんの「ありがとうございました〜」という笑顔にきゅん、としながら帰路についたのでした。
でもって、歓楽街がこわくてサカサカ歩いていたらまさかの道を間違え、遠回りしてホテルに帰ったのでありました…