2018年11月香川旅④ 引き続き直島を徘徊する
迷走しながらのアートめぐり
地中美術館を堪能した後、また自転車にまたがりまして「ベネッセハウスミュージアム」を目指します。
しかし!
このベネッセハウスは宿泊施設にもなっており、ゲート内は宿泊者以外自転車の乗り入れ禁止なのです。
ゲート脇左手に駐輪場があるので、そこに自転車を停めて徒歩で進まねばなりません。
しかし(2回目!)
なぜかその日のわたしは駐輪場を無視して通り過ぎ、そのままベネッセハウスと真逆の方向へと漕ぎ進めたのでした。
いやもうホントに、毎度毎度なんで自信満々に逆方向にいくのか…
その結果屋外作品に出合うわけですけども。
三島喜美代「もうひとつの再生2005-N」
めっちゃでかいゴミ箱。比べるものがないので高さがわかりづらいですね…
ゆうに2メートルくらいありました。
これを見て、アレ?違う方に来ちゃった…?と気付きまして。
ひとしきり鑑賞した後に慌てて逆走したのでありました。
ベネッセハウスミュージアム
気を取り直して。
駐輪場に自転車を停め、てくてく歩きます。
ここからはもう自分が信じられなすぎて、ずーっとグーグルマップで位置確認しながら移動することに。笑
館内撮影禁止なので、外観をば。
たくさんのアーティストの作品が展示されています。
絵画、オブジェ、写真など表現手段も様々。
いらっしゃる方は、是非時間に余裕をみて行かれてくださいね。
わたしも、ついつい時間を忘れて見入ってしまいまして、お昼までうっかり館内ですませてしまいました。
地中美術館と同じく、建物までアートなもので…つまり分かりにくいということで…
なんども迷子になりながら見学したせいで、時間がかかったというのもあります。
屋外作品をぐるぐるする
館内展示を見終えたら、屋外作品をめぐります。
ここもベネッセハウスの敷地なので、徒歩でまわりますよ。
ジョージ・リッキー「三枚の正方形」
ウォルター・デ・マリア「見えて/見えず 知って/知れず」
片瀬和夫「茶のめ」
大竹伸朗「シップヤード・ワークス 船尾と穴」
大竹伸朗「シップヤード・ワークス 切断された船首」
ダン」・グラハム「平面によって2分割された円筒」
ニキ・ド・サンファール「腰掛」
ニキ・ド・サンファール「象」
ニキ・ド・サンファール「会話」
ニキ・ド・サンファール「らくだ」
ニキ・ド・サンファール「猫」
カレル・アペル「かえると猫」
草間彌生「南瓜」
前回モネを熱く語ってしまった通り、絵画だったら印象派が好きですし。
どちらかというと、伝統的でわかりやすいものに惹かれる性質のわたしですが、
自然の中で観るからなのか。直島で鑑賞するものは、素直にたのしむことができました。
きれいだなとか、おもしろいなって。はたまたなんじゃこりゃって。
見たまま感じたまま受けとめればいいのね。
堅苦しく考えなくっていいんだなぁ、きっと。
家プロジェクトは、またの機会に…
予想以上に美術館エリアでゆっくりすぎてしまい、本村エリアの家プロジェクトを鑑賞する時間がなくなってしまいました。
とりあえず本村エリアまで、自転車すっとばして行ってみることに。
アシスト自転車をガンガン漕いだらどえらいスピードが出て、下り坂で止まらなくて恐ろしい思いをしましたよ…
家プロジェクトの作品を観るにはチケットか必要です。そこまで時間はないので、外観と入口を覗き見しなからウロウロ。
その中で「護王神社」の階下は有料ですが、参拝は終日自由というので向かってみました。
う、うーーーーーーん。
だれも、祀られている神様を気にもしないし、お参りすらしない。ばしばし写真だけとっているこの状態。
たしかに、なんか格好良く仕上がっているけど。これって神社としてはどうなんだろう。神社好きとしてはちょっともやる。
芸術ってなにかしらね…と考え始めて、なんとなく後味悪い気持ちを抱きつつ宮浦港へもどってきました。
西日で海がきらきらして、すごくきれい。
逆光で赤かぼちゃのシルエットが浮かび上がり、雲の隙間から光があふれる様子に見とれながら船をまちます。
ゆっくり見られなかったところもたくさんあるけれど、アートに浸った大満足な1日。
女性ひとり旅でも安心して過ごしやすく、やさしく受け入れてもらえてありがたかったです。
8、9、10月とあっぷあっぷしていて、身も心もズタズタだったことを思い返すと…
芸術鑑賞できるだけの余裕が生まれてきたのかなぁと、自分のことながら、少しほっとできた部分もありました。
こころにゆとり、大切ですね。
直島、今度は泊まりで行きたいなぁ。。