1泊2日でどこいく?

公共交通機関のみで行く、ひたすら地味なゆるひとり旅

2018年9月奈良② やさしい空気に癒やされる、檜原神社

大神神社狭井神社とお参りを終えて、時刻はまだ午前8時。

このまま奈良駅方面にもどることも考えたけれど、時間も早いので檜原神社まで足を伸ばすことにしました。

 

倭笠縫の元伊勢、檜原神社

檜原神社(ヒバラジンジャ)は大神神社の境外摂社。歩いて25分程の距離にあり、軽いハイキング気分を味わえます。つまり、程々歩きます。

 

御祭神は天照大御神

言わずと知れた太陽神で、伊勢神宮内宮に祀られる、日本人の総氏神様です。

現在の伊勢に場所が定まるまで、天照大御神は、永住地を探して各地を転々としておられました。

歴代の旧遷座地を「元伊勢」と呼びますが、元伊勢の第一号がこちらの檜原神社なのです。 つまり宮中から遷された天照大御神が、一番最初に祀られた神社ってことですね。

ガイドブックなどにはあまり載っていませんが、実はとっても由緒ある神社なのです。

f:id:momonoco:20181203170115j:plain

檜原神社には、本殿も拝殿もありません。鳥居に向かって、直接三輪山にお参りをします。

この鳥居がちょっと変わった形をしておりまして、3つの鳥居がくっついた格好をしています。三ツ鳥居、または三輪鳥居と呼ばれる全国的にも珍しい鳥居だそうですよ。

 

上の写真、なんでこんなよくわからんアングルで撮影したのでしょうか…

これではあまりにも分からないので、 オフィシャルから写真をお借りしてきました↓

f:id:momonoco:20181203170404j:plain

檜原神社(ひばらじんじゃ) | 大神神社(おおみわじんじゃ)

 

大神神社にも三ツ鳥居がありますが、拝殿の内なので外からは見ることができません。

 珍しい鳥居を拝めるという点も、檜原神社の醍醐味です。

 

こちらには、大神神社のような濃密な怖さはなく、穏やかな雰囲気が漂っています。

すぐに帰ってしまうのはもったいないので、境内のベンチでしばし休憩させてもらいました。

 

ぼんやりと、鳥居や三輪山を眺めてみたり。振り返って、二上山も眺めてみたり。

他に参拝される方がいなかったので、心ゆくまでぼーっと過ごして参りましたよ。

 

住宅街のど真ん中育ちでも、自然に囲まれると癒やされるなぁと感じます。

生き物としての本能なんでしょうね。 

 来たときよりも数倍元気になって、大神神社へと引き返したのでした〜

 

知恵の神様、久延彦神社

大神神社周辺にもどりまして、末社、久延彦神社(クエビコジンジャ)へ。

写真撮り忘れています…

 

御祭神は、久延毘古命(クエビコノミコト)。

あまり耳馴染みのない神様ですが、「古事記」の大国主大神の国造り神話に登場します。

大国主の元に海の向こうから小さな神がやって来たが、名を尋ねても答えず、誰もこの神の名を知らなかった。するとヒキガエルの多邇具久が「久延毘古なら、きっと知っているだろう」と言うので、久延毘古を呼び尋ねると「その神は神産巣日神の子、少彦名神である」と答えた。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/久延毘古より抜粋

 

大国主大神に神の名を教えた、という神話から、知恵の神様と言われているんですね。

また、元々案山子を神格化した神様とされており、農耕や田の神としても信仰されています。 

 

残念ながら学業という年齢ではないので、業務での学びが捗るようにお参りさせていただきました。

なんでもかんでも仕事に結びつけてばっかりで、嫌になりますけども。

最近記憶力があやしいので、あやかりたいなぁ。

 

気持ちやすらぐ展望台、大美和の杜

 大神神社には多くの摂社末社がありますので、それらにお参りするのはもちろんですが。

個人的に是非おすすめしたい場所は、「大美和の杜展望台」です。

さほど高い展望台ではありませんが、奈良盆地が一望できます。

古くから和歌にも詠まれている、耳成山畝傍山、香久山の大和三山も見られますよ。

一の鳥居もよく見えますね。

f:id:momonoco:20181205150559j:plain

この景色を眺めていると、不思議と懐かしいような気持ちになります。

自分のうんと昔のルーツみたいなものがここにあるんだろうなとか、なんとなく感じてみたり。

日本人だなぁと、つくづく思いますね。 笑

 

大神神社参拝の折には、是非立ち寄っていただきたい一押しの場所です。

 

 

檜原神社でも展望台でも全力でぼんやりと過ごして、しっかりリフレッシュして、三輪をあとにします。

清々しい気持ちを携えて、奈良駅へ戻りました。

このあとは、奈良公園周辺を散策します。