2018年9月奈良② やさしい空気に癒やされる、檜原神社
このまま奈良駅方面にもどることも考えたけれど、時間も早いので檜原神社まで足を伸ばすことにしました。
倭笠縫の元伊勢、檜原神社
檜原神社(ヒバラジンジャ)は大神神社の境外摂社。歩いて25分程の距離にあり、軽いハイキング気分を味わえます。つまり、程々歩きます。
御祭神は天照大御神。
言わずと知れた太陽神で、伊勢神宮内宮に祀られる、日本人の総氏神様です。
現在の伊勢に場所が定まるまで、天照大御神は、永住地を探して各地を転々としておられました。
歴代の旧遷座地を「元伊勢」と呼びますが、元伊勢の第一号がこちらの檜原神社なのです。 つまり宮中から遷された天照大御神が、一番最初に祀られた神社ってことですね。
ガイドブックなどにはあまり載っていませんが、実はとっても由緒ある神社なのです。
檜原神社には、本殿も拝殿もありません。鳥居に向かって、直接三輪山にお参りをします。
この鳥居がちょっと変わった形をしておりまして、3つの鳥居がくっついた格好をしています。三ツ鳥居、または三輪鳥居と呼ばれる全国的にも珍しい鳥居だそうですよ。
上の写真、なんでこんなよくわからんアングルで撮影したのでしょうか…
これではあまりにも分からないので、 オフィシャルから写真をお借りしてきました↓
檜原神社(ひばらじんじゃ) | 大神神社(おおみわじんじゃ)
大神神社にも三ツ鳥居がありますが、拝殿の内なので外からは見ることができません。
珍しい鳥居を拝めるという点も、檜原神社の醍醐味です。
こちらには、大神神社のような濃密な怖さはなく、穏やかな雰囲気が漂っています。
すぐに帰ってしまうのはもったいないので、境内のベンチでしばし休憩させてもらいました。
ぼんやりと、鳥居や三輪山を眺めてみたり。振り返って、二上山も眺めてみたり。
他に参拝される方がいなかったので、心ゆくまでぼーっと過ごして参りましたよ。
住宅街のど真ん中育ちでも、自然に囲まれると癒やされるなぁと感じます。
生き物としての本能なんでしょうね。
来たときよりも数倍元気になって、大神神社へと引き返したのでした〜
知恵の神様、久延彦神社
大神神社周辺にもどりまして、末社、久延彦神社(クエビコジンジャ)へ。
写真撮り忘れています…
御祭神は、久延毘古命(クエビコノミコト)。
あまり耳馴染みのない神様ですが、「古事記」の大国主大神の国造り神話に登場します。
大国主の元に海の向こうから小さな神がやって来たが、名を尋ねても答えず、誰もこの神の名を知らなかった。するとヒキガエルの多邇具久が「久延毘古なら、きっと知っているだろう」と言うので、久延毘古を呼び尋ねると「その神は神産巣日神の子、少彦名神である」と答えた。
大国主大神に神の名を教えた、という神話から、知恵の神様と言われているんですね。
また、元々案山子を神格化した神様とされており、農耕や田の神としても信仰されています。
残念ながら学業という年齢ではないので、業務での学びが捗るようにお参りさせていただきました。
なんでもかんでも仕事に結びつけてばっかりで、嫌になりますけども。
最近記憶力があやしいので、あやかりたいなぁ。
気持ちやすらぐ展望台、大美和の杜
大神神社には多くの摂社末社がありますので、それらにお参りするのはもちろんですが。
個人的に是非おすすめしたい場所は、「大美和の杜展望台」です。
さほど高い展望台ではありませんが、奈良盆地が一望できます。
古くから和歌にも詠まれている、耳成山、畝傍山、香久山の大和三山も見られますよ。
一の鳥居もよく見えますね。
この景色を眺めていると、不思議と懐かしいような気持ちになります。
自分のうんと昔のルーツみたいなものがここにあるんだろうなとか、なんとなく感じてみたり。
日本人だなぁと、つくづく思いますね。 笑
大神神社参拝の折には、是非立ち寄っていただきたい一押しの場所です。
檜原神社でも展望台でも全力でぼんやりと過ごして、しっかりリフレッシュして、三輪をあとにします。
清々しい気持ちを携えて、奈良駅へ戻りました。
このあとは、奈良公園周辺を散策します。