賞味期限10分!吉野の本気の葛切り
先日1年ぶりに奈良を旅して参りまして、あちこちはじめてのところへ足を伸ばしてきました。
旅程についてはまたまとめたいなぁと思っておりますが。まずは美味しいもののお話でも〜
はじめまして土砂降りの吉野山
吉野といえばなんといっても桜、なのですが。
もうひとつ、とても有名な吉野名物に「葛」がございます。
この日はあいにくの雨。
結構な本降りで、寒いし足元もドロドロでひどいことになっていたのですけども。吉野に行ったら、やっぱり葛をいただきたいなぁっということで。
メディアでも有名な「葛屋 中井春風堂」さんへ行って参りました。
賞味期限はたったの10分!出来たてをいただきたい葛菓子
賞味期限10分、なんとも衝撃的な煽り文句ですね。
以前テレビで拝見してから、一度行ってみたいなぁと思っていた人気店です。
繁忙時は店頭で事前予約が必要ですが、土砂降りの影響でお客さんが少なく、飛び込みですぐに入店することができました。
しかし、すぐとは行ってもいきなり席には通されません。
まずはご主人の葛についての解説を聞きつつ、自分の注文したお菓子をつくっていただくところを見学します。
店内でいただけるのは葛餅と葛切り。
どちらも820円(税込)て破格…
葛の葉や花の形をパネルで見せていただき、葛粉は葛の根から取れるんですよ〜と教わります。
根っこなのででんぷんの含有量は少なく、葛粉として取れるのは6%くらいなんですって。
繰り返し水で洗って、晒して…と繰り返して精製していくのですが、手間がかかる割に量が取れないので高級品になるそう。
お高いのも納得です。
いよいよ葛切り作り!
材料は水と葛粉のみです。
でんぷんは常温では水に溶けず、混ぜただけでは分離してしまうのですが…
熱を加えると〜
水分を含むようになり、あっという間に透明に!
つるつるのぷるぷるです。
出来立てを目の前でカットしてくださいます。
冷めると、熱により含ませた水分が徐々に抜けてしまうのだそう。
なので、賞味期限10分。
時間が経って水が抜けると食感も変わり、色も白っぽくなってしまうんですって。
窓が大きくて明るい店内にいそいそと移動したところ、まさかの貸し切り状態。
わたしが席につくと店員さんも退出されたので、ホントのひとりきり。
左の黒蜜につけていただきます。
ほんのり葛の香りと、特有のなんとも言えない食感。つるっとしてるんだけどむっちりした歯ごたえ。あーたまらんホント好き。
ひとりなのをいいことに、身悶えながらいただきました。
「わざと時間を置いて、違いを試してみてもいいですよ〜」とご主人に言われたけれど、そんなこともったいなくて出来るはずもなく。もくもくと食べて5分も経たずに完食しちゃいました。
それでも、食べ終わる頃には歯ざわりが変わってきてましたので。なる早で召し上がることをオススメします。
営業時間 10時〜17時(16時30分オーダーストップ)
定休日 水曜日、第2、4木曜日(4月11月は無休!、冬期は平日休)
駅から考えると遠いですが…金峯山寺からすぐですので、アクセスはしやすいと思います。
今回わたしはラッキーなことにひとりで贅沢に味わわせていただきましたけれども…
お客さんの数が多いと16時30分前に締め切られる事もある模様。
電話予約も受けていない人気店なので、繁忙時期に行かれる方はご注意くださいませ。