2019年10月奈良ひとり旅1日目① 興福寺、秋の御開帳
おやつの話題に続きまして、旅程でもまとめてみましょうってなわけで。
お久しぶり過ぎて文章の書き方を忘れ気味でございますけども、ゆるゆると参りますよ〜
毎年のことですが10月は仕事が立て込みまくっておりまして、もうへろへろ。
「連勤たくさんしたら、月末に連休とれるよ」という上司の言葉にたぶらかされ、10月前半は記憶がない位に馬車馬のごとく働きたおし…月末に勝ち取った3連休で奈良へ行ってきたのでした。
ちなみに、休みが繋がっただけで増えたわけではありません。世知辛いはなしです。
旅の始まりは京都から
時間をたくさん取りたかったので、今回は夜行バスの旅でございます。
東京→奈良への夜行バスもあるのですが、業後に乗るに間に合わず…東京→京都の便を利用することに。
京都駅には7時00分過ぎに到着。
駅ビルの喫茶店で、驚くほどサラダが不味いモーニングをいただきつつ、初日の動き方を考えます。
台風の影響で天気は微妙になりそうな3日間。
どうなることやら…
北円堂と南円堂の特別拝観
ひとまず京都から近鉄線で奈良へ。
この旅では橿原に2泊するので、 大和西大寺駅で一度下車し、コインロッカーに荷物を預けて乗り換えました。
まずはいつもどおり東金堂にお参りして…
特別公開中の南円堂と北円堂へ向かいます。
まずは南円堂から。
日本最大の八角円堂と言われており、お堂自体も重要文化財に指定されています。
堂内中央には不空羂索観音菩薩坐像(ふくうけんさくかんのんぼさつざぞう)を取り囲むように法相六祖坐像、四天王立像が安置されています。
康慶の作といわれる堂内の仏像はすべて国宝。観音様の凛としたお顔が、なんとも言えず美しいのです。
続いて北円堂へ。柵の中では写真撮影禁止のため、お堂も遠くからパチリ。
北円堂は、興福寺の中でも最も古い鎌倉時代の建造物。国宝に指定されています。
普段は近づく事も出来ないので、中に入れることにしずかに大興奮。
中央に弥勒如来坐像、その横に法苑林菩薩と大妙相菩薩。後ろに無著菩薩(むじゃくぼさつ)立像、世親菩薩(せしんぼさつ)立像、周囲に四天王像と安置されています。
弥勒如来像も素晴らしいのですが、無著菩薩に目を奪われてしまいました。故、他をあまり記憶しておりません…
なんという表現が適切なのか。生きているみたいってのも何か違う気がするし。生々しい、というのか。魂があるようなとでも言うのかしら?
一昨年東京でやっていた運慶展にもいらしていたのですけれど、やっぱりお堂の中で拝見すると全然違うものですねぇ…
ゾクゾクっと鳥肌がたって、涙が出そうな不思議な心持ちになりました。
「やっぱし運慶さんて、とんでもない天才なんだわ…」とチープな感想をいだきつつ、なかば放心気味に退出。
中金堂
続いて向かったのは、昨年新しく再建された中金堂。
前回来たのは落慶直前だったので、お参りははじめてです。
中央には釈迦如来坐像。江戸時代の作ですが金箔をはりなおしたそうで、非常に鮮やかで美しい如来様でした。
両脇には薬王、薬上菩薩立像。さらにその両隣に大黒天立像、厨子入り吉祥天像。
そして四方を、これまで南円堂内に安置されていた四天王像が取り囲んでいます。
14人の法宗宗祖師を描いた、色鮮やかな法相柱も見応えがありましたよ〜
しかし、北円堂の衝撃(?)を引きずりすぎて、なんやらぼんやりとお参りしてしまいました。
新しく再建されたお堂も素晴らしいけれど、やっぱり時代を経て守られて来たものとは一味も二味も違うんだなぁ。なんてしみじみ。
これから、この中金堂が長く長く祈りの場として守り伝えられて行くように、お祈りして興福寺をあとにしました。
猿沢池に向かって階段を降りていたら、人力車のお兄さんに声をかけられまして。しばし談笑。
堂本剛くんファンでもなんでもなくただの奈良ファンだと伝えると「理解できない」みたいな顔されたりっと、色々お喋りさせていただいたのですが。結局乗らなくて申し訳ない。
だって1時間9,000円で、おすすめのコースは3時間だって言うんだもの…
しかし「もっともっと、奈良を好きにしてみせますよ!」っと言われるとね。次は予算考えて、お願いしてみたいなぁっという気持ちになりました。
また頑張って働かないとなりませんね…