2019年10月奈良ひとり旅1日目② 率川神社〜佐保・佐紀路へ
旅行中、それも来たばかりにも関わらず「お金をためてまた来よう」などとよくわからないことを考えながら、三条通りをフラフラ。
お餅の早つきで有名な「中谷堂」で草餅を買って、食べ歩き。お餅が柔らかくてうまー
にやにやしながらきな粉に塗れ、すれ違う方の視線を浴びつつ、やすらぎの道へ。
子どもの守護。率川神社
いさがわ、と読みます。とても好きなお社のひとつ。
三輪市の大神神社の境外摂社で、奈良市最古の神社と言われています。
御祭神は、神武天皇の皇后である『媛蹈韛五十鈴姫命』(ひめたたらいすずひめのみこと)
その父神『狭井大神』(さいのおおかみ)つまり大物主大神の荒魂、母神の『玉櫛姫命』(たまくしひめのみこと)。
三柱の親子神様が祀られています。
そのことから、安産、育児、生育安全にご利益があるとされ、家庭円満の神様として信仰されているそうです。
立地としては立ち寄りやすい場所なのですが、ガイドブック等にも載っていないためか混雑しておらず、ゆっくりとお参りできる神社です。
普段個人的な願い事はほとんどしないのですけれど、家族のことは別でして。
姪と甥の健やかな成長をお祈りしてきました。
こちらで頂いた子ども守り、1年を過ぎてしまったので買い替えてあげねばなのですが…社務所に人がいらっしゃらず断念。
しばらくは姪甥にも会えないから、今回は仕方ないかということにして。また次回改めていただきにこねば〜
雨の不退寺へ
さて。近鉄奈良駅から電車に乗り込みまして、新大宮へ。
今回の旅ははじめてのところへお伺いしたく、いつもと違うエリアへ。
新大宮についた時から雨が降り始めてしまい…しっとり濡れ模様。
不退寺は真言律宗のお寺です。
『伊勢物語』主人公のモデルと言われている在原業平。その父君、阿保親王の菩提を弔うために建てられたそうです。
秋の特別拝観で、在原業平像の掛軸が公開されていました。
本堂内はあまりゆっくりできる雰囲気でもなく、本降りの中で境内を散策するのも難しく…早々に退散してきました。
海龍王寺
気を取り直して海龍王寺へ。龍が描かれた大きな絵馬が目印です。
藤原不比等の邸宅内にあったお堂を元に、光明皇后の発願で建立されたのがはじまりです。宗派はこちらも真言律宗。
海龍王寺は、御本尊の十一面観世音菩薩が有名。
光明皇后が自ら刻まれた観音像を元に、慶派の仏師が作製したとつたえられているんだとか。
がしかし、秋の御開帳期間を1日勘違いしておりまして。公開はわたしが訪れた翌日から。
この日はまだ垂れ幕がかかっており、お顔とお体の中央部分のみ拝見できる状態でした。
残念ではありましたが、そうやって保護されてきたおかげかきれいな状態で彩色も残っていました。影にはなるけれど、お顔も見られたし。とても美しかったなぁ。
たまたま居合わせた女性の参拝客は、仏像がとてもお好きなようで。ものすご〜く残念がって悔しがっていらっしゃいました。
このあと法華寺にも足を運ぼうと思っていたのですが、そちらの十一面観世音菩薩像御開帳も翌日からと知らされ…己の下調べの甘さにがっくり。
「今日までは、本物そっくりの身代り像が見られますよ」と海龍王寺の方が教えてくださったのですが。
雨もひどくなってきたし、また別の機会に改めてお参りさせていただくことにして。
はじめての佐保・佐紀路のお寺めぐりは、悪天候と下調べの甘さでなんとなくとなく物足りない感じになってしまったのでした。
この後、濡れついでに歩いて平城宮跡方面へ向かうことに。