福井県永平寺で、1泊2日の宿坊体験。予約〜疑問点まとめ
季節の変わり目にひいた風邪をおもくそこじらせまして、すっかりこちらから足が遠のいておりました。お久しぶりでございます。
久しぶりの記事は、6月頭に行ってきた福井旅の話題をば。
社用も兼ねて、会社の後輩と3泊4日でふたり旅してきました。某仏教大学出身の後輩と、某神道大学出身のわたしという、神社仏閣好き旅好きのマニアックコンビです。
そんなふたりともが、かねてから行ってみたかった永平寺。福井へ行くならぜひともっ!ということで、1泊2日の参籠(さんろう)体験をしてきました。
体験記はまた改めて書くつもりでおりますが。
まずは当日までの流れと、不安に思っていたことや必要そうなものなどをまとめてみます。
永平寺とは
福井県永平寺町にある道元禅師の開いた、曹洞宗の総本山です。現在でも厳しい修行の場として知られています。
アクセス
電車+バス
えちぜん鉄道勝山永平寺線「永平寺口駅」から、京福バス「永平寺門前行」「永平寺行」いずれかに乗車13分。
終点より徒歩5分。片道410円(大人)
特急バス 永平寺ライナー
所要時間約30分、片道720円(大人)
京福バスHP https://bus.keifuku.co.jp/index.shtml
車
※永平寺半杓橋近くにコインパーキング有
開門時間
5月〜10月 8時〜17時30分
2種の宿坊体験
参籠体験 1泊2日
今回わたしが参加してきたのはこちらの参籠(さんろう)体験。研修施設「吉祥閣」に宿泊し、プチ修行体験かできます。
ホームページでのコピーは「永平寺で一夜をすごし、修行道場の雰囲気に身を入れることができます」というもの。
恩金は、2食付で9000円。
参禅体験 1泊2日、3泊4日
キャッチコピーは、「禅の道場にて、坐禅三昧の時間を過ごします」というもの。
未体験なのでくわしくはわかりませんが、フリータイムや見学タイム多めの参籠体験とは比べ物にならないくらい坐禅の時間が多く、修行的色が濃い模様。なかなかにハードな内容のようです。
ちなみに、1泊は2食付10000円。3泊は8食付20000円。
ただし、3泊4日の参禅体験はあらかじめ指定された日のみ受入があります。毎月日にちが変わるので、ホームページてご確認くださいませ。
申込方法
希望日の2週間前までに申し込みが必要です。日程によっては空きがないこともありますので、予備日も考えておくと安心。
わたしたちも、はじめの希望日は学生さんの課外学習で満室だったようで…第二候補日にいってきましたよ。
まず電話で問い合わせをすると、申込用紙が送られてきます。
それに必要事項を記入しFAX送信することで正式に申込みが完了する、という流れ。
持ち物
事前指定品
・タオル
・歯ブラシなどアメニティ
・シャンプー
・個々の薬品
・座禅のしやすい服装
っというのが、事前にいただいたしおりに記載されていたものです。
実際持っていったもの
・てぬぐい(ボディタオルもかねて)
・タオル2枚(マイクロファイバー)
・石鹸(顔も体も洗えるもの)
・シャンプー、トリートメント
・歯ブラシ
・ヘアゴム(食事、座禅の時に)
・ゴミ袋(コンビニ袋)
・ウィンドブレーカー(ユニクロのポケッタブルパーカ)
しおりにあったものも含め、いつもの旅行用品にプラスして上記を持っていきました。まぁ、たいていの旅に持っていってるものもありますが。
中でも、ポケッタブルパーカーは持っていって大正解でした。山の天候は変わりやすいですからね…
初日は太陽ギラギラの夏日で半袖でも暑かったのに、2日目は土砂降りでめちゃ寒かったのです。
他に持っていくとよさそうなもの
・ドライヤー
寒い時期はあった方がよさそう。今回は初夏だったので、オイルで心ばかりの保湿をし、ものすごく頑張ってタオルドライしました。翌朝ゴワゴワでした。
・厚手の羽織物
季節にもよりますが…山なので、日夜の寒暖差が大きいです。
裸足で行う坐禅や早朝は6月でもかなり寒く感じました。ウィンドブレーカーで凌ぎましたが、本来室内で着るものではありませんので。肉厚のカーディガンがパーカーがあると安心。
・寝間着
寝間着というか、ワンマイルウェア的なもの。
浴衣はお借りできますが、開枕の21時以降に着用するルールなのでやや慌ただしさがあり。。座禅用のウェアで就寝し、翌朝のおつとめにもそのまま参加した方が余裕があったかなぁと思います。翌朝、食事のあと〜出発までの間に着替えたり身支度する時間はとれますので。
疑問点
当日を迎えるまで、ちょっと不安や疑問に思っていたことをQ&Aでまとめてみます。
Q.座禅の服装って?
わたしは、黒のTシャツとポンチ素材のワイドパンツを着用。色はモスグリーン(昼間からその服装してました)
後輩ちゃんは、ふくらはぎ丈の黒いガウチョパンツでした。
参加している方の服装も様々。トレーニングウェア、スウェット、ゆるめの綿パン、ヨガウェア(多分)などなど。とくに指摘されることはありませんので、リラックスできる服装がよろしいかと。
トップスは基本的に皆さんTシャツだったと記憶しています。
Q.参加費9,000円「以上」って…
多めにお出しした方が良いのかしら…?と思っていましたが、受付のときに「9,000円お納めください」と言われました。ポッキリでOKのようです。
Q.座禅が組めなくても参加できる?
足などに痛みがある方は、椅子に座っての体験も可。
また、寺内移動で階段がつらい場合は、エレベーターで個別に案内してもらえるそうです。案内係の雲水さん(修行僧)が、事前に体の状態などを聞いて、対応してくださいました。
Q.お参りする時間はある?
2日目の朝課が終わったあと、雲水さんの案内で寺内を見学する時間があります。
ですが、自分のペースでお参り、見学をしたい場合は初日に行かれるのがおすすめです。
上山可能な14時〜薬石(夕飯)の時間までは自由時間です。部屋に荷物を置いてきたら、まずはお参り行くのがよろしいかと。
まとめ
持ち物を考えるときには、寒暖の差に注意が必要!
6月頭で日中は汗ばむ陽気でも、朝晩はかなり肌寒く…ちょっとつらい時間もありました。時期によってはもっと寒くなることも予想されます。
坐禅の時は裸足になりますが、それ以外は靴下の着用も可です。温度調整のできる素材や羽織、靴下やスパッツなどを持参すると安心だと思います◎
それから、心持ちにも気をつけたいところ。あくまで体験といいつつも、修行の場にお邪魔するわけなので。
個人的な考えですが…身だしなみは必要でもこの場ではオシャレは不要ではないかしらと。
メイクも控えめに、ネイルもオフ、アクセサリーも外して臨みました。
とくに咎められることはありませんので、ただの自己満足です。
そんなこんな緊張しながら参加した参籠体験でしたが、雲水さん達の細かなサポートのおかげで不安やトラブルもなく充実した時間をすごせました。
坐禅や朝課など、普段はなかなかできない貴重な体験。それを曹洞宗の大本山でできるのですから。ありがたや〜
ご興味のある方は、是非体験参加なさってみてくださいませ。