福井県永平寺の宿坊で修行体験レポ〜2日目
6月の出来事を9月にまとめています…もう所々記憶があやふや…
ふわっとお目通しくださいませ〜
とっても早起きな、参籠体験2日目でございます。
朝のおつとめに参加するため、4時20分に廊下に集合。
それまでに布団をたたみ、着替えて身支度を整えねばなりません。
目覚ましをスヌーズでかけまくり、3時45分に起床。まだ日の出前でした。
寝起きすぐは動きだせず、のそのそ身支度をするわたし(低血圧)と、後から起きたのにテキパキ準備する後輩。こういう時に顕著に年の差が出るのね。
なんとか身繕いを整えて廊下に集合。
驚くことに、バッチリメイクの方がいらっしゃいまして…ホント頭が下がります。
こちとら着替え、洗顔して髪をパパっと束ねるのが精一杯でしたや。とほほ。
説法
雲水さんに案内されて移動。説法を聞きます。
高校生向けの優しい内容になっており、ほのぼの聞かせていただきました。大人としては、ちょっと物足りないけれど。こういうお話を聞けるのもご縁ということで。
後ろから若者たちの様子を見ていましたが…何かしら感じ入っている子もいれば、全く興味がなくて退屈そうにしている子も。連れてこられているわけだから、そりゃそうだよね。
大人になった時に、また改めて参拝したいなと思う子も、中にはいるのかなぁ。
説法が終わる頃から、徐々に窓の外が明るくなってきました。
朝課
前日の快晴が嘘のような雨天。かなり肌寒く感じます。
みんなでお堂に移動しますが、これがなかなか遠くてですね…廊下を渡り、階段を昇り…
年配の参加者の方にはちょっときつそうでした。かく言うわたくしも移動だけでヘロヘロでしたが。
気を取り直して、いよいよ5時30分頃より朝のおつとめ、朝課(ちょうか)がはじまります。すこし時間が押していて、予定より遅め開始だったかと。
数十人の修行僧の方々の読経の迫力たるや、圧巻!
堂内に響きわたるお経に、ただただ圧倒されます。また、参籠体験者の名前も読み上げて下さるので特別感もひとしおでした。
基本、参列者は後方に座って見学しますが、2回お焼香に立つ機会もあります。
参加者が多かったため、通常より時間もかかっていたようで。終わったのは7時近かったと思います。
睡魔のせいなのか、軽く貧血をおこしたのか…ちょっと最後の方は朦朧としてしまってあまり記憶がありません。気づいたら終わっておりました…
諸堂参拝
雲水さんにご説明、ご案内いただきながら、寺内を拝観します。
この時点ですでに7時すぎ。
実はこの日、取引先の方との待ち合わせがあったため(旅行中だけど社用)8時58分の永平寺口駅行のバスに乗らねばならないわたしたち。
雨の中キャリーを引いてバス停まで行く時間を考えると…コレ間に合うのか?!っとそわそわ〜
気もそぞろで、この時間は全くゆっくりお参りという感じにはなれませんでした。ほんと己のキャパの狭さよ…
全体的にサクっとみてまわっていたので、じっくりお参りや見学をしたい場合は1日目か、解散後に時間をとるのがよろしいかと。
小食
7時10分頃には解散して各自自室へ。
いわゆる朝ごはん、小食(しょうじき)と呼びます。
薬石と同様に部屋まで運んでくださるとのことなので、それまでに大急ぎで出発の支度を整えます。
荷造りし、着替え直しや化粧等々…改めて身繕いを。
お粥に、すりゴマをかけていただきます。
冷えた体に温かいものをいただくと、ホッとしますね。
参籠体験参加記念品
お膳を運んでくださったときに、お土産をいただきました。
中には、永平寺のパンフレット、かわいいイラストで道元禅師の生い立ちを描いた小冊子、朝課で使った経本が入っていました。それと合わせて、お箸(自分が体験中につかったもの)も頂いて帰れます。
体験の記念になるし、うれしいですね。
まとめ
たった2日のライトな体験では、何を得られるわけでもないんですけど…
修行らしいこともほぼしておりませんし、学生さんたちと一緒だったせいか緊張感も薄くて林間学校みたいでしたし。
しかしながら、修行僧の方々から学ぶものも多かったりして。
雲水さん達は日々の修行も大変なのに、その中で私達のような一般人の対応もして…
彼らのおかげでこういった貴重な体験をさせていただけるわけで。ありがたいぁ、若いのにえらいなぁっと。ほんと関心しきりの2日間でした。
2019年7月には、永平寺向かいに新しい体験型宿泊施設「柏樹関」も開業したそうで。
宿坊より気軽に、旅行感覚で禅の世界に触れられる、新しい試みのようです。
失礼な話ですが…
福井県は旅の候補地としては、決して高順位ではないかもしれません。正直、交通の便も良いとは言い難いですし…
しかし、禅寺の代名詞とも言える永平寺は、気持ちが引き締まり心洗われる、本当に素晴らしいお寺でした。
日帰りでも行けますが、是非時間をたっぷりとって、禅の世界にひたってみるのをおすすめいたします。