写経で、自分と向き合う時間
謙虚さが欠けているなぁと思う、今日この頃。
他人の欠点が目についてしまう割に、自己成長のための努力は足りていないという…
この感じは、よろしくないわ。ということで。
自分を見つめ直す意味を込めて、久しぶりにお写経しにいってきました。
薬師寺東京別院で、お写経勧進
わたしが毎回(といってもまだ4回目)写経させていただいているのが、東京都五反田にある「薬師寺東京別院」です。
五反田駅のメトロならA4出口、JRなら東口から、それぞれ徒歩5分ほど。
金堂の薬師如来像と、日光菩薩、月光菩薩像がとても美しいことで知られています。
仏像の美しさもさることながら、お坊さん達の説法がお上手なことでも有名。
ピリッとした独特の空気感のある、わたしも大好きなお寺です。
https://www.nara-yakushiji.com(奈良薬師寺オフィシャルサイト)
建物の中で写真を撮るのが憚られたので、手前の看板でも。
薬師寺東京別院では、毎日、午前9時から午後5時まで写経受付を行っています。
筆、墨、硯すべてお借りできるので手ぶらでOK!
はじめての人にも、親切に説明して下さるので、安心して写経体験ができますよ〜
ちなみに納経料は以下の通り。
般若心経2000円
薬師経4000円
唯識三十頌5000円
こちらの薬師寺は「お写経勧進」というシステム(?)をとっておられまして、わたしたちが納めた納経料が、境内の建造物の復興や再建に役立てられているのです。
もちろん、写経した用紙は奈良の薬師寺に納められ、毎日お坊さん達が供養してくださいます。
法相宗のお寺ですが、宗派が違っていても受け入れていただけますよ。
好きなお寺に、そういう形で貢献できるのって、嬉しいですよね。
薬師寺お写経の流れ
①申込用紙に名前や住所など必要事項を記入して、納経料をおさめます。2回目以降は、御結縁番号をいただけるので、名前と番号を記載します。
②御抹茶とお菓子を出してくださるので、写経前に一服。
③輪袈裟(法衣の簡易版のもの)を首に掛け、お浄めのために丁字(英名クローブ、香辛料の一種 )を口に含み、お写経の部屋に入ります。
④入口正面に象型の香炉があるので、またいで身を清めます。
⑤まずは正面にいらっしゃる薬師如来様にご挨拶。
⑥お手本の上に、写経前に唱える文言が置かれているので、合掌の上こちらを心の中で唱えます。(すみません、名称を忘れてしまいました)
⑦お手本に写経用紙を重ねて、丁寧に書き始めましょう。
⑧書き終えたら、前方の盆におさめて鐘を鳴らし、もう一度薬師如来様にお参りをします。
薬師寺では、3回お写経をすると特別の集印帳を発行してくださいます。
東京、奈良のどちらで写経をしても一冊にまとめてくださいますよ。
わたしは般若心経一巻書くのに、毎回1時間半〜2時間くらいかかります。
早い方でも1時間くらいはかかると思いますので、写経に行くときは時間に余裕をもって行かれるとよろしいかと。
あと、体調の良いときに行った方がいいですね…
日頃、1〜2時間なにかに没頭することはあまりないので、思っているより疲れるようで…
この日元々頭痛がしていたのですが、吐きそうなくらい悪化したのと何故か鼻血が出てきました。笑
自宅で写経をするなら
最近は、文具店や100円ショップでも写経用紙が売られているので、自宅で手軽に写経することもできます。
しかし、写経した一文字一文字が仏様である、とも言われておりますので、書き終えたものをぞんざいに扱ってはいけません。
捨てるなんてもってのほかです。
写経し終えた用紙は、受け入れてくださるお寺へ納経料を添えておさめ、供養していただく。というやり方が一般的なようですよ。
お付き合いのあるお寺がないわたしには、コレは少しハードルが高く…
まだ自宅で写経をしたことはありません。
もし自宅で行うなら、お寺から専用の写経用紙を取り寄せて、書き終えたものを郵送して納めさせていただく、という方法が良いかな〜と思っています。
そのときには、筆も墨も買わないと…
まとめ
写経というと、難しそうなイメージもあるかもしれません。
はじめての時はわたしも少し不安でしたが、薬師寺東京別院の方に
「上手じゃなくても、書き順を間違えてもいいんですよ。一文字一文字心をこめて書いていってくださいね」
と声を掛けていただき、変な気負いが抜けて集中して取り組むことができました。
書き上げた時には独特の達成感がありますし、黙々と筆を運ぶことで、平静さが戻ってくるような心地もします。
墨の香りも、気持ちが落ち着くひとつの要因かもしれません。
いつも写経できるお寺もあれば、特定の日に写経会を行うお寺もあります。
出来れば写経だけを目当てにするのではなく、好きなお寺であったり、以前お参りしたご縁のあるようなところを選ばれるのが良いかと思います。
ご興味のある方は是非、挑戦してみてくださいね。