2019年10月奈良ひとり旅2日目③雨の吉野。ランチ〜水を感じる神社巡り
脳天大神を出まして、そろそろお昼時。
吉野は、お昼をいただけるお店が結構あります。
店頭を覗いて目移りしつつ、蔵王堂からすぐ近くの「お食事処はるかぜ」に入店。
先日おやつの話で書いた、「中井春風堂」のお隣。姉妹店になるのかな?
お座敷席も魅力的でしたが、下半身ぐず濡れなので入口近くのテーブル席へ。
柿の葉すし御膳。これで税込1000円というコスパ良すぎセットです。
煮物も酢の物も全部おいしい。柿の葉すしの、塩と酢の味しっかり目なところがすごく好みでした。
ホントは鮎も食べたかったけれど、時間もかかってしまうしお腹も一杯なので断念…
吉野水分神社
続いて向かったのは、行ってみたかった吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)
神社の近くにバス停がないため、徒歩で目指します。
竹林院前バス停から1.5kmのぼるか、奥千本口から1.3kmもしくは高城山展望台から650m下るか…
時間と体力に余裕があれば、奥千本口から金峯神社まで足を伸ばしたかったのですが…天候と疲労の蓄積を考えて欲張らないことにしました。
なので、高城山展望台までバスでのぼり、下りながら目指すことに。
運転手さんに「一番高くて見晴らしが良いのは奥千本だよ?」と言われましたが、今回はいいのです。
雨が弱まったかわりに、だんだん霧が濃くなってきて…
薄暗く霧が立ち込める道を、どんどん下ります。
ひとりでちょっと心細いので、ふんふん鼻歌を歌いながら進みます。
足元びしょ濡れで、前にリュックを抱えて歌いながらひとりで歩いている中年女。なかば変質者ですね。
そんなこんな、歩くこと15分ほどで吉野水分神社に到着。
社殿にも靄がかかり、なんとも幻想的。
人もいなかったし、すごくいい雰囲気なのでしばらく境内でたたずんでいました。
交通的にはなかなか訪れにくい場所ですが、また吉野に来たら必ずお参りしたい神社です。
配祀神に、高皇産霊神、少彦名神、御子神、天津彦火瓊瓊杵命、玉依姫命、天萬栲幡千幡比咩命
天之水分大神、あまり耳馴染みのない神様なのでウィキペディアで調べてみたところ…
神名の通り、水の分配を司る神である。「くまり」は「配り(くばり)」の意で、水源地や水路の分岐点などに祀られる。
日本神話では、神産みの段でハヤアキツヒコ・ハヤアキツヒメ両神の子として天水分神(あめのみくまりのかみ)・国水分神(くにのみくまりのかみ)が登場する。 水にかかわる神ということで祈雨の対象ともされ、また、田の神や、水源地に祀られるものは山の神とも結びついた。
後に、「みくまり」が「みこもり(御子守)」と解され、子供の守護神、子授け・安産の神としても信仰されるようになった。
っという神様だそうで。
ちょこっと調べた感じでは、主祭神として祀られている神社は全国にも少ない模様…なのですが、奈良には「大和国水分四社」といって水分神が祀られる神社が、吉野、都祉、宇陀、葛城の4箇所にあるんですと。理由はわからないけど、なんだか謂れがありそう…
花矢倉展望台
さらに下りまして、花矢倉展望台へ。
その名の通り桜を愛でられる場所なのですが、この日はまっしろ〜
風に流されて、ほんのり景色が見えましたが…もうちょい雲?霧?の量が少なければなぁ。しばらく粘ったけれどなかなか視界が開けてこないので、諦めて先へ進むことに。
吉水神社
だいぶ下ってまいりまして、こちらは蔵王堂からも徒歩圏内。
後醍醐天皇、楠木正成公、吉水院宗信法院公が御祭神として祀られています。
元は吉水院といい、天武天皇の白鳳年間に役行者が創建した格式の高い修験宗の僧坊でした。 明治時代に神仏分離が行われ、後醍醐天皇の南朝の皇居であったことから、明治八年に「吉水神社」と改められました。
吉水神社 より引用
重要文化財に指定されている、日本最古の書院や庭園が有名なのですが…
雨の中の山歩きでへろへろだし、手足も冷えてきたし、体が「もう限界」と訴えていたのでお参りだけして帰ってきてしまいました。
今回の吉野は心残りだらけです…
また次の機会に時間を取って、ゆっくりお参り&拝観させていただこう。そうしよう。
帰りはかえで号で下山。
はじめての吉野は、大雨だし寒いしでなかなか思惑通りに事がすすみませんでした…
それでも、参拝客が少ないこの日に来た意義はあったのかなぁと、思います。
なんとなくまた、近いうちに足を運ぶような気もしますし。
その時は出来るなら、花の時期に。紅葉の季節もいいな。
でもきっと、次も雨なんだろうなぁ…